2012-07-24

すべてがFになる, 森博嗣

講談社文庫
2012-07-24 読了 (4回目?)

さすがに何度も読んでいるので、大まかな筋は覚えていた。しかしそれにしても、ストーリィの流れや緊張感など、何度読んでもすごいと思える。

よく森博嗣は「理系」作家と呼ばれるようだが、表面的な意味での理系小説(?)は、この作品の他はそれほど無いのではないかという気がする。この作品中にてんこ盛り(UNIX, トロイの木馬, Virtual Reality, ...)で、かつ、これが森博嗣の小説の最初の作品になったので、ことさら強調されているのではないか。

外部のネットワークから大学のマシンにTELNETで接続するシーンは、今のご時世ではまずありえないので、昔の性善説的ネットワークの時代を垣間見る思いでなかなか微笑ましい。

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