2012-07-11

朽ちる散る落ちる, 森博嗣

講談社文庫
2012-07-11 読了 (2回目?)

六人の超音波科学者」の感想には「流れ的にはちょっと一服」などと書いてしまったが、案に反して、話には続きがあった。

例の短篇集の中の話に登場した人物とか、この本だけ独立に読んでも楽しめるだろうが、シリーズを通じた大きな流れを追う楽しみは、全著作を読まないと味わえないかもしれない。そのように10作以上に関連を持たせているということは、やはり最初の構想段階からそれだけ執筆するという計画があり、それを実際にやってのけた、ということか。

ところで、今更ではあるが、森博嗣の話には、お金持ちが登場することが非常に多い。以前、たしか「森博嗣のミステリィ工作室」だったと思うが、「森博嗣が選んだミステリィ100冊」のなかに筒井康隆の「富豪刑事」が紹介されていた。作風は全く異なるが、もしかしたらそこからインスパイアされている部分があるのかもしれない。まあそれでなくても、金持ちという設定にしないと、変わった建物とか執事とかお手伝いさんとかが登場できないし、話の幅がだいぶ制限されそうだ。

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