2010-08-22

「怖い絵」で人間を読む, 中野京子

NHK出版生活人新書
2010-08-22 読了

これもグイグイと読み進めることができた。よく美術館などにヘッドセットを貸与して説明を音声で聴かせるサービスがあるが、そういうので説明を聴けば、少しは美術品の背景について興味を持ったかもしれない。

ネタは重複する部分もあるが、文章だけでなく、家系図や年表などまで分かりやすく表示されているので、世界史の授業を諦めた者にとっては非常にありがたい。

2010-08-21

名画で読み解くハプスブルグ家12の物語, 中野京子

光文社新書
2010-08-21 読了

ヨーロッパの歴史といえば、なんとか朝とか、なんとか帝国とかがたくさん出てきて、とかく興味を持ちにくい(というか嫌になる)が、この本は初めて、曲がりなりにもその歴史の一端に興味を持つことができた。ハプスブルグ家に焦点を絞っている点や、様々な登場人物、それに絵画をからめて、歴史本には珍しく、一気に読み終えた。

こうして歴史や人物像に絡めた絵の紹介があると、絵にも興味が湧いてくる。

2010-08-08

さらば財務省!, 高橋洋一

講談社
2010-08-08 読了

著者がお役所勤めで経験してきたことのエッセイ的回顧録?

こんな官僚もいるのか、という思いがする。

5年続いた小泉内閣でも、行政改革はあれだけしかできなかった。それすら巻き戻されようとしている。もはや手遅れ感すらある。いくら財政が健全化できたとしても、なんのため(誰のため)なのかという気がする。

2010-08-03

金融機関のカモにならない! おカネの練習問題50, 吉本佳生

光文社
2010-08-03 読了

さすがにこの著者の本は情報量が多い。確率の問題などまであり、簡単に引っかけられてしまうことがよく分かった。金融機関の言うことには、いくら注意してもしすぎることはない。

引っかかる点もある。例えば、リバランスに関して。通常、良心的な本と思われるものでも、リバランスを勧めている。しかし、この本では、損失を抑えるためには、価格の下落したものを(一部)売却するのがよい、と、正反対のことを言っている。確かに筋は通っているが、長期的に見た場合、価値が上がると思って購入しているものの値段が下がったときには、ナンピンのチャンスと思ってしまう。売却して損失を確定させることは個人には難しい。短期的に決算する必要のある金融機関と対応法が違う場合もあるのではないかと思う。

2010-08-01

東京島, 桐野夏生

新潮文庫
2010-08-01 読了

やや非現実的な設定から話が展開する。しかしその設定の中では、それぞれの人物の感情などに従って、割と合理的と思える展開を見せる。

単純なハッピーエンドでもバッドエンドでもないところは良い。