2021-02-20

アインシュタインと相対性理論 -時間と空間の常識をくつがえした科学者, Jerome Pohlen (著), 大森充香 (訳)

Albert Einstein and Relativity for kids -his life and ideas with 21 activities and thought experiments, Jerome Pohlen
2021-02-20 読了(図書館)
丸善出版

図書館の子供向けの棚でたまたま手に取って読んでみた。そもそもの動機は、相対性理論のことが子供向けに解説されているのであれば面白い・理解の助けになるかもしれない、というものであった。しかし読み始めてみると、確かに彼の提案した数々の理論についての解説もあるが、それよりも伝記というのが一番近いだろう。

とにかく波乱に満ちた生涯というしかない。暮らした国だけでも、ドイツ、イタリア、スイス、現在のチェコ、アメリカ合衆国。そして2度の世界大戦が彼の生涯に大きな影響を及ぼしている。

相対性理論のことは分かった気になることも難しいが、彼が平和主義者で自由主義者、しかもその信念に従って行動を続けたということは非常に印象深い。

以下、気になる部分のメモ。

  • 1905年「驚異の年」:特許局に勤めながら5つの論文を執筆「光の粒子性、光電効果」「原子の大きさ(砂糖水の粘性と砂糖分子の大きさ)」「原子の存在の証明(ブラウン運動)」「特殊相対性理論」「E=mc^2」
  • 1922に、「1921年度のノーベル物理学賞」を受賞した

2021-02-14

数学ガール, 結城浩

2021-02-14 読了(図書館) 
ソフトバンククリエイティブ

高校生で習うくらいの数学しか出てこないかと思ったら、とんでもなかった。ゼータ関数とか、数列の母関数とか、降下階乗とか。。このような本格的な数学の本を最後まで読ませてしまうのだから、すごい本だ。日本数学会から出版賞というのを受賞しているのもうなずける。

数学の本と言えば、公理、定理、その証明、などが淡々と(別の言葉では、無味乾燥、なにが面白いのかわからないように)書かれているというのが相場と思っていたが、そんな浅はかな思い込みを軽々と超越する。

小説としてみたら、かなりあり得ない設定(図書館で数式と戯れる「僕」のそばに、数学好きな女の子が現れて一緒に問題に取り組んだり議論したりする)だが、そのような舞台設定のために、読み進めようとする動機付けが得られる気もする。

別の点では、式変形を一切省略せず書かれているので、なんとか話についていける(気がする)のも大きいだろう。

シリーズの別の本も読みたくなった。