2013-01-25

レッドゾーン, 真山仁

講談社
2013-01-25 読了 (図書館)

アカマ自動車。

最後のほうがやや端折りぎみか。

日光がほとんど登場しなかったのがやや残念。

団体や登場人物はすべて架空とはいえ、中国の車メーカーのことを良くは書いていないので、いらぬ心配をしてしまう。

2013-01-14

R. P. G., 宮部みゆき

集英社文庫
2013-01-14 読了 (2回目)

2001年に文庫書き下ろしで出版された作品。

何か書くと、話の筋に触れてしまうのでそれは避けたいのだが、この人の作品は、最初に読む時と、再読の時で、だいぶ印象が変わる。それはたぶん、初めて読む時の驚きというか、ある意味での興奮が大きすぎて、再読時には初めの興奮の大きさを期待するので、2回目以降ではやや期待はずれというか、肩透かしというか、そのような感じになるのではないか。

この作家の特徴として、人物の人となりを書き込むところがある。この作品はそうでもないが、割合としてそういう要素が大きいと、話の本筋というか展開の割合が相対的に少なくなるので、結果的に再読時の印象を下げる要因のひとつになっているかもしれない。

2013-01-07

夏草の賦, 司馬遼太郎

文春文庫
2013-01-07 読了 (2回目?)

長宗我部元親の生涯。一兵卒や侍大将とは違う、大将に必要な素質が語られている。

高知は坂本龍馬だけに頼らなくても、こういう魅力的な人物や題材があるのでもっと有効活用すればよいと思うが。むしろ龍馬は高知ではあまりゆかりの場所がない気がする(脱藩の道とかかなり苦しいのでは)。

この作品もそうだが、司馬遼太郎の小説で最後が端折ったように感じられるものがあるが、もしかして、新聞で連載していた際に、あるところで連載を終わらさなければならなくなったために、端折らざるをえなくなったものか。