2013-08-25

不倫と南米, 吉本ばなな

幻冬舎文庫
2013-08-25 読了

本のタイトルにある2つの言葉をキーワードとした短篇集。話の内容はさらに「死」がキーワードとなっている。実際に、アルゼンチンなどを旅し、それを素材に小説を書く、という企画らしい。

ストーリーも良いが、とにかく日本語が巧みというか綺麗。とても真似できないが、綺麗さを味わうことはできる。それが嬉しい。

2013-08-11

遺伝子の不都合な真実, 安藤寿康

ちくま新書
2013-08-11 読了

副題に「すべての能力は遺伝である」とあるが、そこまでは主張していないにしても、さまざまな能力のある割合は遺伝の影響がある、という指摘。言われてみれば、競馬は血統を重視するし、人間でも外見や身長など明らかに遺伝の影響があるのに、能力だけは遺伝の影響がないというほうが不自然だ。

人間だけが「教育」を行なっている、という話は面白いと同時に重要だ。教育の目的を考える上でも重要な本。