2010-10-30

平成関東大震災, 福井晴敏

講談社文庫
2010-10-29 読了

いつもの硬派な話とは毛色の違う作品。平凡な営業マンが仕事の時間中に大地震に遭遇したあとの行動を描く。でてくる被害の描写は、関東でのマグニチュード7.3の大地震に対する中央防災会議の被害想定等に基づくようだ。章間に背景の解説や関連情報の紹介があり、重要なキーワードがでているので、そこから必要に応じて(調べたい人には)調べられるようになっているのが親切。

2010-10-17

大学の話をしましょうか, 森博嗣

中公新書ラクレ
2010-10-17 読了

森博嗣の話はいつもどきりとさせられることが多い。この本も、まさに正論だが、この世の常として正論がいつも通るとは限らない。しかし彼の思考法は、少しはそのような考え方ができるようになりたいものだ。

他人が読む文章を書くときは、さまざまな読み方をする読者を想定して、それに耐えるように書き直していくのが良い書き手だそうだ。多重人格は関係ないかもしれないが、なかなか他人の気分で自分の文章を読むことは難しい。

大学は基本的に研究を行うところです。そこに、学びにくる学生たちがいる。研究する人の身近で、学問とは何なのか、学ぶということにはどんな楽しみがあるのか、を知る場所なのです。

2010-10-11

イナイ×イナイ, 森博嗣

講談社文庫
2010-10-11 読了

新シリーズ。ただ全く新しいかどうかは分からない。今後も注目。どうせ読むのだろうけど。

2010-10-02

図説 スペインの歴史, 川成洋 (著), 宮本雅弘 (写真)

河出書房新社
2010-10-2 読了

将来スペインへ旅行に行くチャンスがある場合に備えて(?)、わかりやすそうな本を図書館で借りてみた。

写真や絵が多いのは良いが、記述は結構硬派。全体が短いのでざっと知るには良かった。

1975年頃まで軍事政権だったとは驚きだった。今でもそのような国は他にたくさんあるから、平和な国に住んでいることはありがたいと思うべきかもしれない。