文春文庫 (上)(下)
2011-08-15 読了
主人公(?)の語りで物語が進行していく。どの登場人物も異常というかそうとう変りものなので、姉の話がまともで、語りのせいもあり、客観的に事実を述べているように感じる。寒々とした進行は迫力すら感じる。
それでも「グロテスク」というほかない思考回路。
推理小説ではないので、主人公が誰に語っているとか、事実はどうだとかのなぞ解きはない。また、最後のほうはハチャメチャなストーリ展開で、一気に真実味がなくなるのが???それがこの作者の持ち味かもしれない。
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