2011-02-07

Googleの正体, 牧野武文

マイコミ新書
2011-02-07 読了
図書館

Googleの収益構造に着目し、なぜGoogleが一見利益になりそうにない新しい無料のサービスを次々と開発していくか、の合理的な解説が目玉。

エッセンスは、Googleは検索広告がほとんどの売り上げで、それは検索回数にほぼリンクしているので、その検索回数を稼ぐための方策として、各種無料サービス、無料ソフト、Androidなどを開発している、というものだ。その中にはインターネットを普及させ、利用者を増やす、という考えも含まれる。これは確かに合理的な説明だ。

Googleのサービスにどっぷり使っている身としては、まさに電気や水道などのインフラと同様になくてはならないものだ。実際、数年前、日本時間の平日昼間にGoogleが一時的に使えなくなったことがあったが、その間非常に不便な思いをさせられた。Googleだけに依存するのはリスク集中の観点からも望ましくないが、なかなか難しい。それとともに、当然プライバシーの問題もある。Gmailも最初に使ったときは、メールの文面に関係する広告が表示されたのを見てびっくりしたが、慣れてしまった(慣らされてしまった?)。

未来永劫 Google の天下は続かないと思うが、そうでなくても、リスク分散は必要だ。

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