2019-10-19 読了
ベースボール・マガジン社
日本相撲協会に所属する、裏方の、行司、呼出し、床山の仕事に焦点をあてた本。その仕事内容の多様さゆえか、行司のページ数が非常に多い。取組の判定、場内アナウンス、番付表などの相撲字書き、などは知っていたが、巡業でも先に巡業地に乗り込んで、関係者の宿割りやバス割(誰がどのバスに乗るか)を行ったり、所属する相撲部屋の雑用などもされているそうで、非常に大変な仕事だと感心する。
呼出しもいろいろ仕事はあり、土俵を作ることから始まり(土俵築)、場所中の土俵の維持(掃除)、土俵回りの雑用(座布団を渡したり、水を渡したり)、太鼓をたたいたり。
床山は、書かれているのはほぼ、髪を結うこと、のみ。
それぞれの仕事で使う道具・材料を作っている会社というか職人も取り上げられている。行司の装束、草履、呼出しの裁着袴(たっつけばかま)、太鼓、床山が使うつげ櫛、びんつけ油。それぞれほとんど家族経営というか、職人仕事で成り立っているらしい。将来は大丈夫かと心配になってしまう。
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