講談社文庫
2012-06-16 読了 (3回目?)
というわけで、Vシリーズを再(再?)読している。
登場人物が多いので、文章を読んでいくだけではその続柄が理解できなかった。しようともしていなかったが。この作品に関しては、始めについている「登場人物」一覧が嬉しい。いつもは、ここはあえて見ずに読み進めるのだが。
相変わらず設定がむちゃくちゃというか、阿漕荘の4人組がなぜか一緒に蓼科に行くことになり、そこで偶然にも(?)事件に遭遇する。さらに偶然にも、林や祖父江も同じ場所に休暇で来ていて、休暇なんだか仕事なんだか、わからなくなるという。
主に香具山紫子と小鳥遊練無の会話が醸しだす、おちゃらけた雰囲気とは裏腹に、キーワードとして「悪魔」「神」というやや重いというか、おどろおどろしいというか、S&Mシリーズにも通じる雰囲気もある。ちょっと苦手だ。
いまタイトルを見て気づいたが、作中で提示される一つの軽めの謎のヒントになっているのかもしれない。
それにしてもよくこれだけ複雑なことを考えられるもんだと思う。世の中は単純ではないが。
まったく関係ないけど、発想・思考の柔軟性を持ちたいものだ。
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