2009-03-16

さらに進む地球温暖化, 住明正

ウェッジ選書
2009-03-16 読了

地球温暖化の懐疑論だけ読むだけでなく、本流のことも読まないとフェアでないと思い、読んでみた。するとやはり懐疑論者が指摘するようにつっこみどころ満載。いくらコンピュータシミュレーションで実際の物理現象を再現するといっても、モデル化されていない要素が多いし、パラメタを過去の実測データ (とはいえせいぜい過去100年程度) にあうように決めていくので、その期間の傾向をなぞる答え (温暖化) しかでないような気がする。この程度の研究を基に、生活や経済活動に制約を加えようとするのは恐ろしい。IPCCの中心をこのような気候学者が占めているからか?

また本書では、仮に予想が外れて温暖化が起こらないかもしれないが、それでも予防や保険的に、その被害防止に投資する価値があるというが、排出権をいくら買っても予防にならない。そもそも「温暖化」のもたらす負の面として、海面上昇, 豪雨・旱魃の増加, 生態系の変化, 疫病の発生などが挙げられているが、海面上昇以外は必ずしも起こるとは限らないし、海面上昇への対策としては、防波堤などの増強などが直接的で、スーパーのレジ袋を廃止したりすることはなんの対策にもならない。しかも「温暖化」すれば生態系は多様になり、生物にとっては喜ぶべき状況であるはずだ。少なくとも全世界的に考えれば、農業生産増が期待できる。なぜ一方的に「温暖化は悪」という刷りこみを信じるのか。

丸山茂徳が指摘するように、人類や全ての生命にとって、より望ましくないのは寒冷化だ。食べ物がなくなるし、暖房のためによりエネルギーが必要になる。予防・保険的対策をとるならむしろ寒冷化対策を検討すべきだ。

0 件のコメント: