講談社+α新書
どうやら男と女の脳の働きは結構異なるらしい。この本はべつに脳科学の本ではないが、それぞれの特徴を挙げ、世の夫が「妻から放たれる弾を10発から5発に減らそうというのが、本書の目的」。前書きから、身に覚えのあることがいろいろとでてくる。
そもそも妻の怒りの理由は、「今、目の前で起きたこと」だけではない。過去の関連記憶の総決算として起こるものなのである。
心が動くと、その「感情の色合い」と同系色の引き出しに収納された過去の体験記憶が数珠つなぎになって、一気に引き出される。「感情によって連鎖される記憶」なので、当然、感情が増幅されて溢れる。理不尽ではあるが、そういう「ネガティブトリガー」を極力減らし、ポジティブトリガーを少しでも増やそう、という戦略を指南してくれる。
読み進めていくと、ときどき、笑ってしまうほど「ある、ある」と思えてしまうことが出てくる。それが脳機能の違いに根差すと言われたら、理解はできる。だからといって理不尽さを納得できるかと言えばそんなことは無いが。
本書の裏表紙に書かれていることを引用。
- 妻は夫に問題解決を求めていない
- 妻は夫に共感してもらいたいだけ
- 「おうむ返し」で共感のフリを
- 事実の否定は心を肯定してから
- 夫には見えていない家事がある
- 「~っぱなし問題」を放置するな
- メールせよ!「今、小田原通過」
- 記念日を軽んじてはいけない
- 心と裏腹な妻の言葉
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