2019-03-04

横綱 朝青龍, 野村誠一 (撮影)

2019-03-04 読了 (図書館)
ゴマブックス株式会社

日本とモンゴルで撮影された (?) 綺麗な写真とともに、朝青龍へのインタビューをもとにした文章。

あまり記憶になかったが、朝青龍は巡業をさぼって、モンゴルでイベントに出演したりしたことが理由で、2場所連続の出場停止処分を課されたことがあるらしい。

私は以前から思っているが、力士をもっと休ませてあげてほしい。年に本場所が6回でそれぞれ15日だからそれだけで90日。その間に巡業や別の興行が沢山。たしかにファンとしては力士を見られる機会が多いのは嬉しいが、旅行に行ったり、じっくり休養してけがを治したり、稽古に励んだりするのには時間が短すぎるように見える。

それで (?) 自主的に (?) 休んだ朝青龍をバッシング。横綱だってなにをしても良いではないか(犯罪はだめだが)。「品格」という、訳の分からないもので縛っても面白くない。

ついでに本には関係ないが、日ごろから思っていることとして、なぜ外国出身力士が優勝した時も、表彰式で「君が代」が流れるのだろうか。もっと国際的にして、いまよりもたくさん外国人力士が参入してくるようにしたら良いではないか。

特等床山・床寿の話が興味深かった。これまで床山さんの姿や肉声はおろか、それについての文章すら目にすることがなかった。65歳で定年だそうだが、中学卒業後に入門して約50年間も大相撲の世界に携わる。その床寿の話で、横綱は場所中でも外(飲み屋とか)に出ていくほうがよい、というのがあった。部屋にいていろいろ考えこむより、パーッとやったほうが良いということらしい。深い。

力士の世界は厳しい。本場所中の成績がすべて。1日1番の取り組みの積み重ねで、次の場所の地位が決まる。それはすごい緊張感だろう。それだからこそ、真剣勝負が見られるというものだ。

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