2010-9-23 読了
前著に続いて、身近な物の価格などに関する経済学を分かりやすく説明する。しかしこれは、タイトルと内容がかなり乖離していると思う。
- 外国人労働者
- ジェネリック薬
- 大学の授業料
- 温暖化ガス排出権
オークションや囚人のジレンマの説明が秀逸だった。その考え方の応用で様々な問題の説明ができるということが説明されている。特に、1000円札のオークションが面白い。これは最終的に競り落とさなかった参加者も、提示した金額は支払わなくてはならないというルールで1000円札をいくらで買うか、という競り。このルールのおかげで、一度参加したら、途中で降りれば、より損をしてしまうので、価格が1000円を超えても降りられない、というのはありそうなことだ。いつでも合理的な選択をするとは限らない、というのは肝に銘じておくべき重要なことだ。
それにしてもこのような経済的なセンスというのは様々な場面で重要になるということを思い知らされる。特に製作を立案するようなポジションの人にはぜひ身につけて欲しいものだ。しかし、名言 (この本とは関係ない)
仕事を作るのが仕事
に官僚の本質があらわされるように、本当の効率化・経済性などは追求されることはないのだろう。
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