2021-07-11

とんでもなく役に立つ数学, 西成活裕

2021年7月11日読了 (図書館)
朝日出版社 (2011)

高校生への講義の記録。現実世界のさまざまな問題解決に、数学を用いるということを、実例を示しながら解きほぐしてくれる。

西成先生は「渋滞学」で有名だが、そのエッセンスもわかる。もっとも渋滞の問題に関してはまさに「渋滞学」を読んだほうが良い。ここで扱われているのは、東京マラソンのように大勢のランナーが出場するマラソン大会があるとして、出場者全員がスタート地点を短い時間で通過するためにはどうすればよいか、という問題を、その本質を抜き出す単純化・理想化と、そこで働くメカニズム(前の人が動かないと自分が動けない、前に動いたという情報が後ろに波のようにある速度で伝わっていく、など)を数式で表し、それを解く作業。もう少し解説があった方が分かりやすいとも思うが、とにもかくにも、現実の問題を、数理を使って最適化できるという、その一連のながれを体験することができる。

高校生くらいの時にこのような講義を体験するのは、非常に良い経験になると思う。一方で、講義をする方は、準備や教える力など、相当大変な感じ。

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