南方新社
2015-09-27 読了
桜島の大正噴火の際の、地震観測業務を担っていた測候所と、島民避難の様子などを克明に描いている。
当時は測候所内の地震計1台だけで、震源決定を行なっていたそうで、それで火山噴火の予測は困難だろうが、一方で、いくら観測が充実していても、結局のところ噴火するのかどうか、それによって避難が必要なほどの被害が生じるのかどうか、を事前に予期するのは現在でも難しいところだと思う。また火山に限らず、地震・水害など自然災害はそのような不確かな見通しのもとで、避難するかどうかなどの対応を決めないといけないが、そのギャップは今もあるだろう。非常に示唆に富む。
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