2015-03-01

実験的経験, 森博嗣

講談社文庫
2015-02-28読了

本家によると「超短編集」だそうだ。だいぶ傾向は違うが、土屋賢二にも通じるところがあるかも(?)。会話文と地の文の区別をする記号「」の使い方を少し変えるだけで非常に読みにくくなることを実証して見せることにはじまり、さまざまな常識をうのみにせず一旦疑ってみる、という姿勢が端々にうかがえる。それは著者が「人間はいろいろな問題についてどう考えていけばよいのか」で書いていたことにも通じる。

それにしてもアイデアの宝庫。作家でもない自分が活かせるものではないが、惜しげもなくいろいろなアイデアが披露されている。そのせいか、森博嗣の本を読んだ後は、関係あることないことをいろいろと考えられて、程よい刺激が得られるのか、ここにいろいろとおもったことを書きたくなる。

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