2013-02-17

尻啖え孫市 (上)(下), 司馬遼太郎

角川文庫
2013-02-17 読了 (図書館)

雑賀衆の大将。こういう小説を読むと、堺や和歌山などに行ってみたくなる。

筆者がばんばんに登場。

2013-02-10

椿山課長の七日間, 浅田次郎

朝日新聞社
2013-02-10 読了 (図書館)

あらすじなどまったく知らずに読んだ。何を書いてもネタバレになるので筋に関しては何も書かないが、それにしてもぶっ飛んだ設定だ。しかし読まされる。

泣きあり笑いありの、浅田次郎お得意の物語か。個人的には「鉄道員(ぽっぽや)」よりも好きだ。

全く知らなかったが、この作品も映画化されていた。

2013-02-07

虚像の砦, 真山仁

角川書店
2013-02-07 読了 (図書館)

タイトルの読みは「メディアのとりで」。
実際にあった話を織りまぜてリアリティをだす、この作家お得意の手法(?)。今回はテレビ局。

ミステリ的な読み方もできそうな感じ。最後に黒幕(?)。最後があっという間に収束した感がある。

この作者の小説は他のもそうだが、場面の時と場所が、節の初めに○月○日△時というように書かれている。これはわかりやすい場合もあるのだが、場面や時間が飛んだときなど、それをみて確認しなければならない場合、わかりづらい仕組みだ。テレビドラマ風演出か。

2013-02-02

花咲ける上方武士道, 司馬遼太郎

中公文庫
2013-02-02 読了 (図書館)

「武士道」というタイトルだが、主人公はお公家さん。右近衛少将藤原朝臣高野則近。この人が、京から江戸まで密命をおびてのぼっていく。さながら東海道中膝栗毛?

この作者の長編には、よく作者自身がゆかりの土地や子孫を訪れたりしたときの話が出てくることがあるが、この作品にはそういう部分が無かったので珍しいな、と思っていたら、結構初期の作品だったようだ。

新聞に連載していたようで、だいたい同じくらいの分量の章に分かれていて、それぞれの独立性が高い。いくつかの話は非常に良い所で終わっていて、続きが気になるほどだが、潔く(?)話は終わっている。もしかしたら、筆がのってきたところで規定の分量に達し、そこで話を終わらせた、ということが無かったとは言えないのではないか。

そういえば舞台は幕末。