2012-10-13

有限と微小のパン, 森博嗣

講談社文庫
2012-10-13 読了 (3回目?)

S&Mシリーズ最終作かつ最長編 (860ページ)。読み終え、すべてが計算された設定ということに感じ入る。
真賀田四季登場。これまでの天才のイメージからはやや軽い感じがしないでもない。

2012-10-04

数奇にして模型, 森博嗣

講談社文庫
2012-10-04 読了 (3回目?)

西之園萌絵のおかげで、萌絵だけでなく犀川までがひどい目にあってしまう。西之園萌絵はがんがんに事件の関係者に突撃していくので、周りが迷惑を被っているようだ。まあ小説なのでよいが。実際にいたら大変なことになる。

名古屋市や名古屋大学などは、森博嗣の小説の舞台としてたびたび出てくるので、少しは観光資源として使えるのではないかと思ってみたりする。しかしまあ、森博嗣の小説を読んだことのある人は、多くてせいぜい0.1%のオーダーだろうから、難しいか。

「密室」はミステリ小説の定番。それによって、どうやってやったのかという疑問・謎を提示することができる。一方で、それが犯人を絞るための制約条件の一つとして必要な存在であるということに、今更ながら気づいた。すなわち、もし事件の起こった場所が誰でも入れるような状態であれば、それが事件を解く「鍵」には成り得ず、解が不定になるかもしれない。だから「密室」は謎解きのために必要なのだろう。