2011-10-23

もえない, 森博嗣

角川文庫
2011-10-23 読了

高校生が主人公のミステリ。
タイトルからは軽いノリを想像していたが、案に反して雰囲気のある作品だった。
読者が犯人を推理するのはほぼ不可能ではと思われるが、そのような楽しみ方など、はなから放棄しているのでとくに問題ない。

こっそりと名古屋っぽい地名が出てくるのも楽しい。

森博嗣の本にしては、解説が珍しく「解説」というにふさわしい文章で、こちらも楽しめる。

2011-10-16

播磨灘物語, 司馬遼太郎

講談社文庫
2011-10-16 読了

黒田官兵衛が主人公の物語。4巻のボリュームだが、初期(?)のころの話にページが割かれていて、本能寺の変は4巻目にやっとでてくる。また、官兵衛が小寺氏の家老の間は、野心を持たず、主に仕えるという風なので、それとこれとで印象が地味に感じてしまう。

秀吉時代ももっと紙数を使って欲しかった。

2011-10-03

生き延びるための地震学入門, 上大岡トメ, 上大岡アネ

幻冬舎
2011-10-03

マンガと対話形式で地震・津波の基礎知識が得られる。スイスイ読める。

この本のメッセージも、「超巨大地震に迫る 日本列島で何が起きているのか」と同様に

(地震・津波を)正しく恐れる

ことの重要さ、と読んだ。