文春文庫
2010-06-03 読了
主人公が「模倣犯」に登場したという設定なので、その内容を知っていた方が楽しめるだろうが(最初の方は特に)、「模倣犯」を読んでいない人がどう感じるかは私にはわからない。
最近の作品(「模倣犯」など)では、早い段階で犯人が登場し、犯人探しがメイントピックではないことが多い。しかしこの作品では、滋子の調査が進むにつれて、徐々に核心に進んでいくという、王道(?)。
この作者は広い意味での「超能力者」を作品に登場させることが良くあるが、この作品もそれが1つの鍵になっている。話は非常に練られているし、十分楽しめるが、「火車」でこの作家のファンになったものとしては、個人的にはその要素のない作品も読んでみたい。
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