2010-04-17

デリバティブ汚染, 吉本佳生

講談社
2010-04-17読了

読む前にタイトルから想像した内容とは大分違った内容だった。日本の地方自治体や大学、各種団体、企業などが、大手金融機関の販売するPRDC債など「欠陥金融商品」に大量に投資しており、新たな日本発の金融危機の火種になるリスクがあるという。

一般に日本では、銀行はお堅い業種と見られているが、そのような会社が詐欺まがいの商法で、デリバティブを組み込んだぼったくり商品を売りまくっている。変な投資信託を買わされる個人だけでなく、地方自治体や公的機関などの安定的な資産運用が求められる機関も、その餌食になっている。

日本の、問題先送り体質に見事に合致した商品を開発し売りさばく能力はたいしたものだ。このような金融機関とはなるべく接触しない人生を送りたいものだ。

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