2021-12-19 読了(図書館)
NHK出版新書
さすがに、独特な読書論が語られていて面白い。著者のファンには、若いころの読書にまつわる記述が興味深い。
- 読む本は自分で選べ(他人に勧められたものではなく)
- 新たな発想のためには、さまざまなジャンルの本をランダムに選ぶ
- 読書感想文は必要か
- 文芸評論は必要か
中でも、現代ではインターネットやスマートフォンなどの普及で、知識を得るために本を読むという意味合いは薄れているが、自分で読んで得た知識によって自分が思考するので、そのために読書が必要、という部分には非常に納得がいく。これはそのまま勉強にも当てはまるだろう。
そうはいっても、本をランダムに選んで読む、というのは、なかなかまねがしにくい。著者は、格闘系の雑誌まで読んだことがあるらしいが。
まあしかし、本を選ぶのに便利な場所と言えば、図書館だ。近所の少々大きな本屋に行っても、雑誌や文庫は充実しているが、専門書などは皆無のところが多い。図書館も専門書が充実しているとはいいがたいが、一般向けに書かれた数学や科学の本は結構ある。自分は人文科学とか社会科学までなかなか興味が及ばないが、ランダムとはいかないまでも、タイトルを見て惹かれる本とかあるだろうから、今度挑戦してみようか。