講談社文庫
2012-12-22 読了
一人称が出てきたので、身構えたが、自分の予想はまったく外していた。
なかなかメタな話の流れも展開を見せる。このシリーズ(Gシリーズ)はこれまでのタイトルでは、ギリシャ文字から始まっていたが、この本では(すでに出ているノベルズ新作もだが)そうなっていない。たぶんそれも意味がありそうだが。
木村美紀氏の解説が秀逸に思える。こんなに解説というか分析というか、しっかりと作品について書かれている「解説」はこれまでなかったのではないか(私が読んだことのあるのは基本的に文庫版だけだが)。