2012-01-29 読了
講談社文庫 (1)-(4)
あまり馴染みのない中国の話、登場人物の多さ、などに尻込みをして、勝手に敷居が高いと思い込んでいた。
しかし、さすがは浅田次郎というべきか、小説家はすごい、というべきか、一旦読み始めたら途中でやめられなくなった。時間がない平日の朝でも、ついつい話の続きが気になり、ぎりぎりまで読んでしまうほどだった。私のような凡人が何を書いても仕方がないのだが、これだけの複雑な人間関係やストーリーを、全く引っかかりを感じさせることなく読ませてしまうとともに、それだけでなく、浅田節とでもいうべき人間ドラマもしっかりと含まれている。力量に感服する。
続きもあるようなので楽しみだ。