2012-01-31

銀河不動産の超越, 森博嗣

2012-01-31 読了
講談社文庫

いつもの(どの?)森博嗣節満載の小説。
ときどき「クスッ」とにやけてしまうやりとりもはさんだ軽快な会話。ちょっと変わった登場人物。

今思ったが、たぶんいわゆるミステリではない。

2012-01-29

蒼穹の昴, 浅田次郎

2012-01-29 読了
講談社文庫 (1)-(4)

あまり馴染みのない中国の話、登場人物の多さ、などに尻込みをして、勝手に敷居が高いと思い込んでいた。

しかし、さすがは浅田次郎というべきか、小説家はすごい、というべきか、一旦読み始めたら途中でやめられなくなった。時間がない平日の朝でも、ついつい話の続きが気になり、ぎりぎりまで読んでしまうほどだった。私のような凡人が何を書いても仕方がないのだが、これだけの複雑な人間関係やストーリーを、全く引っかかりを感じさせることなく読ませてしまうとともに、それだけでなく、浅田節とでもいうべき人間ドラマもしっかりと含まれている。力量に感服する。

続きもあるようなので楽しみだ。

2011-10-23

もえない, 森博嗣

角川文庫
2011-10-23 読了

高校生が主人公のミステリ。
タイトルからは軽いノリを想像していたが、案に反して雰囲気のある作品だった。
読者が犯人を推理するのはほぼ不可能ではと思われるが、そのような楽しみ方など、はなから放棄しているのでとくに問題ない。

こっそりと名古屋っぽい地名が出てくるのも楽しい。

森博嗣の本にしては、解説が珍しく「解説」というにふさわしい文章で、こちらも楽しめる。

2011-10-16

播磨灘物語, 司馬遼太郎

講談社文庫
2011-10-16 読了

黒田官兵衛が主人公の物語。4巻のボリュームだが、初期(?)のころの話にページが割かれていて、本能寺の変は4巻目にやっとでてくる。また、官兵衛が小寺氏の家老の間は、野心を持たず、主に仕えるという風なので、それとこれとで印象が地味に感じてしまう。

秀吉時代ももっと紙数を使って欲しかった。

2011-10-03

生き延びるための地震学入門, 上大岡トメ, 上大岡アネ

幻冬舎
2011-10-03

マンガと対話形式で地震・津波の基礎知識が得られる。スイスイ読める。

この本のメッセージも、「超巨大地震に迫る 日本列島で何が起きているのか」と同様に

(地震・津波を)正しく恐れる

ことの重要さ、と読んだ。

2011-09-29

次の巨大地震はどこか!, 宍倉正展

宮帯出版社
2011-09-29 読了

著者のグループで取り組んでいる、地質学的手法による古地震の研究の紹介。とにかく、何度もくり返し吐露されているのは、869年の貞観の津波についての研究成果を取り入れた地震の評価結果が政府の地震調査研究推進本部からまさに公表される直前だったこと、そして、もし、それが公表されていたら、今回の地震・津波の被害者が少しでも減っていたのではないかという悔悟の念である。

著者によると、千島海溝・房総沖・南海トラフに(超)巨大地震が切迫している可能性があるという。その予想はともかく、過去の地震の痕跡を探る手法がバラエティに富んでいて、災害の被害に遭われた方々には不謹慎ではあるが、非常に楽しい。

最近のホットな結果まで惜しげもなく紹介されていて、この分野の研究の面白さがよく現れている。

写真や図も豊富で、非常に読みやすくて一気に読めたが、ただ図に番号がついていなかったのが残念。

2011-09-28

自分探しと楽しさについて, 森博嗣

集英社新書
2011-09-25 読了

タイトルだけからは結構軽い感じで読めるエッセイ的な本かと思いきや、「自分」とはなにか、という哲学的な考察などのある、やや硬い内容だった。とはいえそこは森博嗣、やわらかい語り口で読みやすさへの配慮も忘れない。

著者も書いているが、「やや硬い内容」と感じるのは、敢えて抽象的に書いているからだろう。そもそも、本書の一番の主張はおそらく、

抽象化しよう。考えよう。

ということだろう。

それにしても、これだけの本をトータル12時間で書き上げたそうだ(執筆期間7日)。うんうんと唸りながら書いていたのではとても無理で、書きたい内容がほとんど頭の中にあり、とにかくタイプしてそれを記号化する、という作業なのではないかと想像する。とても真似できそうにない。