2026-01-10

マスカレード・ナイト, 東野圭吾

集英社文庫
2026年1月10日 読了

ホテルの「マスカレード・ナイト」というイベントに乗じた事件のストーリー。すべてが綿密に計算されている。最終的な犯人も、伏線としてきちんと登場している。 ホテルだから、いろいろな客が出入りしており、いろいろな挿話があるのだが、微妙にいろいろ絡み合っていて、事件に全く関係のない話はなさそうだ。なかなかの長編だが、一気に(といっても、そんなまとまった時間は無かったが)読んでしまった。

2026-01-01

マスカレード・イブ, 東野圭吾

集英社文庫
2026年1月1日 読了

登場人物は前作と一部重なる。 ちょっと短編集のような雰囲気があるが、最後(?) 本編(?) のプロローグ的な位置づけかもしれない。それでもしっかりとオチがある。 本編ももちろん面白いが、個人的には「仮面と覆面」が良かった。

2025-12-21

マスカレード・ホテル, 東野圭吾

集英社文庫
2025年12月21日 読了

ほぼ、あるホテルの中だけでストーリーが進む。物語の中で進む時間も、1週間程度だろう。

あらすじはネタバレになるので書かないが、いろいろな読み方ができる小説と感じた。 ミステリー小説として、犯人が誰かを考えたり、トリックを考えながら読むのももちろんありだろう。 個人的には、メインのストーリはもちろん、登場人物の人となりを示す挿話も、そのまま流れに身をまかせて、展開を楽しみながら読み進めるのが心地よかった。

2025-05-29

宙わたる教室, 伊与原新

文芸春秋
2025年5月29日読了

ネタ(定時制高校での実験内容など)は、実際のモデルがあるようだが、とにかく面白い。小説では定番の学園ものではあるが、それほど学生をその気にさせる先生の力量というものにも感服する。また、単なる学園ものとしても楽しめるが、研究の試行錯誤を追体験するとか、純粋にそんな実験ができるのか・あるのかという好奇心などがかきたてられる。

2025-04-11

月まで三キロ, 伊与原新

新潮文庫
2025-04-11 読了

本屋で平積みになっていたのをたまたま見かけ、開いて読み始めたら、先が気になり、買って読んだ。

単行本は2018年に出版されているようだ。短編集。帯には「泣ける話」みたいなことが書かれていたように思うが、表題作の「月まで三キロ」は確かにしんみりする。詳しくはネタバレになるので書かないが、月が子どもみたい、というのは、説明されると確かに納得させられる。

どの話も、科学に関する話題が練りこまれていて、濃淡はそれぞれだがうれしい感じがする。「エイリアンの食堂」では、つくば市の高エネルギー加速器研究機構が出てくる。世界で一番小さいものを研究していると同時に、世界で一番大きなものを研究しているということにもなる、という言葉が印象に残った。

ほかの本も読みたくなった。

2025-01-04

プレミアリーグサッカー戦術進化論, Michael Cox (著), 田邊雅之 (訳, 著)

二見書房
2025-01-04 読了

The Mixer: The Story of Premier League Tactics, from Route One to False Nines

オリジナルの英語版は2017年に出版されているが、そちらは全25章で 2016/17 シーズンまでの話をカバーしているようだが、この日本語版では第26章で 2017/18 の Manchester City が取り上げられているほか、第27章と補章を田邊さんが担当し、第27章では 2018/19 シーズンとイングランド代表の活躍までカバーし、補章ではプレミアリーグ(というかイングランド)に挑戦した日本人選手について触れられている。もっとも、この本が出版されたのが 2019 なので、当然そこまでの話題。

読んだ印象としては、邦題の「戦術進化論」というのはやや大げさな感じがする。原題にあるように「Story of Premier League Tactics」というのが良い気がした。戦術に注目してプレミアリーグの 25 年の歴史をたどっていく、というような感じ。

それにしても、サッカーの世界は、プレミアリーグだけに限らず、ほかの主なリーグはどこでも、変化が速いと感じる。1シーズン中に何度も監督を交代させるチームも珍しくない。その大きな理由の一つはおそらく、成績が悪いと下位のリーグに降格してしまう(そうするとクラブの財政も厳しくなる)ということがあるようにおもう。そう思うと、Sir Alex Ferguson や Arsène Wenger みたいに 20 年以上も同じチームを指揮し続けるというのは、奇跡のように思われる。

2024-10-15

塞王の楯, 今村翔吾

集英社文庫
2024-10-15 読了

主に大津城を舞台に、石垣のプロ集団の穴太衆と、同じく技能集団である国友衆(鉄砲)との戦いを主軸にした物語。特に穴太衆については、石を積むというところに注目しがちだが、石場で石を切り出し、それを必要な場所まで運搬することも、劣らず重要ということと、技術の話なので、ある程度定量的な記述があるのが、少なくとも私の読んだことがある歴史小説にはほとんど見られないものだったので、新鮮に、また、好ましく感じた。

下巻で戦の場面になると、なんというか、やや人間離れしたような感じになり、宮部みゆきでいうところの超能力者とか、歴史小説では忍者物のような感じになり、やや現実離れした印象を受けた。

それにしても一気に読まされてしまった。舞台となったところ(大津城はほとんど残っていないようだが)など訪れてみたい。