2009-07-01

地震と防災 “揺れ”の解明から耐震設計まで, 武村雅之

中公新書

マネーロンダリング, 橘玲

幻冬舎文庫
海外投資を楽しむ会の紹介ページ
2011-03-26 読了 (2回目)

こういう小説を金融ミステリィと呼ぶのかは知らないが、海外と日本との税制の違いや、金融機関のサービスの知識を駆使して進むストーリィに引き込まれる。

宮部みゆきの「火車」を彷彿とさせる展開や、森博嗣を連想させるクールな文体。

小説としてもたいへん楽しめるが、いつものようにオフショアバンクや非居住者、海外投資などの知識も解説されていてお得かもしれない(まあ、税制や投資関連の事柄はどんどん変更されていくので、そのままでは役に立たないかもしれないが)。

元・財務省の官僚で現・民主党の衆議院議員、玉木雄一郎氏が解説を書いているのが異色だ。

(2011-03-26 記)

自己組織化とは何か 第2版 自分で自分を作り上げる驚異の現象とその応用, 都甲潔, 江崎秀, 林健司, 上田哲男, 西澤松彦

ブルーバックス

2009-03-17

科学者の9割は「地球温暖化」CO2犯人説はウソだと知っている, 丸山茂徳

宝島社新書
2009-03-17 読了

「地球温暖化」に対する反証を、豊富なデータにより分かりやすく示している、非常に有用な本。このような週刊誌的なタイトルにするにはもったいない。

特に、過去の気温の推定、特に寒冷化と、中国王朝の変遷や日本での飢饉の発生に相関があることや、10万年周期をもつミランコビッチサイクルの中で、温暖な時期は2万年程度しか続かず、今の温暖期は既に1-2万年続いている、という話は説得力が高い。これだけいろいろなデータを示されたら、近い将来寒冷化に転じる可能性が高いという気がする。

この本は、気候変動の話にとどまらず、人口・食糧問題など、とるべき政策を提案している。2020年にはかなりの危機が顕在化するという予想は非常に重い。自分自身の人生にも大きくかかわってくる。この予想が当たって欲しくはないが、温暖化騒ぎに浮かれていては、取れる対策も取れなくなる。悲劇だ。

2009-03-16

さらに進む地球温暖化, 住明正

ウェッジ選書
2009-03-16 読了

地球温暖化の懐疑論だけ読むだけでなく、本流のことも読まないとフェアでないと思い、読んでみた。するとやはり懐疑論者が指摘するようにつっこみどころ満載。いくらコンピュータシミュレーションで実際の物理現象を再現するといっても、モデル化されていない要素が多いし、パラメタを過去の実測データ (とはいえせいぜい過去100年程度) にあうように決めていくので、その期間の傾向をなぞる答え (温暖化) しかでないような気がする。この程度の研究を基に、生活や経済活動に制約を加えようとするのは恐ろしい。IPCCの中心をこのような気候学者が占めているからか?

また本書では、仮に予想が外れて温暖化が起こらないかもしれないが、それでも予防や保険的に、その被害防止に投資する価値があるというが、排出権をいくら買っても予防にならない。そもそも「温暖化」のもたらす負の面として、海面上昇, 豪雨・旱魃の増加, 生態系の変化, 疫病の発生などが挙げられているが、海面上昇以外は必ずしも起こるとは限らないし、海面上昇への対策としては、防波堤などの増強などが直接的で、スーパーのレジ袋を廃止したりすることはなんの対策にもならない。しかも「温暖化」すれば生態系は多様になり、生物にとっては喜ぶべき状況であるはずだ。少なくとも全世界的に考えれば、農業生産増が期待できる。なぜ一方的に「温暖化は悪」という刷りこみを信じるのか。

丸山茂徳が指摘するように、人類や全ての生命にとって、より望ましくないのは寒冷化だ。食べ物がなくなるし、暖房のためによりエネルギーが必要になる。予防・保険的対策をとるならむしろ寒冷化対策を検討すべきだ。