毎日新聞出版
なぜか桶狭間の戦いに明智光秀も参加している(ただし、正式に織田家に仕官していたわけではない)というストーリー。なんというか、歴史小説ではあるが、そういう奇抜な設定や、あまりおもしろくないユーモアがあったり。よく言えば新機軸を打ち出している、悪く言えば、奇をてらっている。誰もが結末を知っている桶狭間の戦いに向かっていくので、そのストーリーで読み進めることができるが、かといって面白いかと言われれば、私には合わない感じだった。
なぜか桶狭間の戦いに明智光秀も参加している(ただし、正式に織田家に仕官していたわけではない)というストーリー。なんというか、歴史小説ではあるが、そういう奇抜な設定や、あまりおもしろくないユーモアがあったり。よく言えば新機軸を打ち出している、悪く言えば、奇をてらっている。誰もが結末を知っている桶狭間の戦いに向かっていくので、そのストーリーで読み進めることができるが、かといって面白いかと言われれば、私には合わない感じだった。
相変わらず、たいへん分かりやすく、かつ、数学に親しみやすく書かれていて、これだけ数式など出てくるにもかかわらず、数学の本としては驚異的に読みやすい。
「秘密ノート」シリーズの方は、比較的レベルを抑えて、基礎的事項やそのイメージをつかむことを目的にしているように見受けられる。 その目的はおそらくうまく達せられている。図が多用されているのも、理解の助けに大いに役立っている。特に、いわゆる一次変換による2次元平面上での座標の移動(変換、投影)は素晴らしい。行列式の値との関連も図で説明されている。
オールカラーで写真を見るだけでも楽しめる。旅行ガイドブック的でもある。しかしそれだけにとどまらず、コラム欄には個人的に知りたかった「破風」や「石垣」の種類などの解説が簡潔になされていてよかった。
香川の高松城(玉藻城)や丸亀城にも、重要文化財に指定されている櫓など(丸亀城は現存天守)があるということで、今度機会があれば行ってみたい。
1995年発行とやや古い本だが、城の時代時代による変遷を、弥生時代の集落とかから解説。現在我々が「城」と聞いて思い浮かべる豪華な天守は戦国時代にはほとんどなく、多くは江戸時代に大名の権威を知らしめる目的などのために作られた、という。
個人的に知りたかった破風や石垣の種類についてはあまり書かれていなかったが、縄張(なわばり)、曲輪(くるわ)、本丸、などの説明が楽しい。また、堀の断面形状にも種類があるというのには驚いた(水を抜いた時の底面が平面のものだけでなく、半円形のもの(毛抜堀)や円弧が重なって角状の溝になっているもの(薬研堀)などがある)。
名城40 として、全国の城の中からおすすめの40か所の見どころが挙げられている。もちろん天守がある城ばかりでなく、一乗谷のように遺跡といったほうがよさそうなところも含まれている。
「数学ガールの秘密ノート」シリーズ。「数学ガール」シリーズよりは、やや平易な内容というか題材を選んでいるように感じる。「数学ガール」シリーズ(といっても2冊しか読んでいないが)も式の展開は非常に丁寧で、1つ1つ追っていけば理解できるのはこの本も同じ。微分という概念を分かりやすく導入している。
そうはいってもそれだけでは終わらず、「パスカルの三角形」とか二項定理とか、ネイピア数 (e) とかが表れ、それらが関連していて面白い。
高校生への講義の記録。現実世界のさまざまな問題解決に、数学を用いるということを、実例を示しながら解きほぐしてくれる。
西成先生は「渋滞学」で有名だが、そのエッセンスもわかる。もっとも渋滞の問題に関してはまさに「渋滞学」を読んだほうが良い。ここで扱われているのは、東京マラソンのように大勢のランナーが出場するマラソン大会があるとして、出場者全員がスタート地点を短い時間で通過するためにはどうすればよいか、という問題を、その本質を抜き出す単純化・理想化と、そこで働くメカニズム(前の人が動かないと自分が動けない、前に動いたという情報が後ろに波のようにある速度で伝わっていく、など)を数式で表し、それを解く作業。もう少し解説があった方が分かりやすいとも思うが、とにもかくにも、現実の問題を、数理を使って最適化できるという、その一連のながれを体験することができる。
高校生くらいの時にこのような講義を体験するのは、非常に良い経験になると思う。一方で、講義をする方は、準備や教える力など、相当大変な感じ。
キーワードは「可塑性」。
脳の神経細胞は年を取るごとにどんどん減っていくと言われるが、だからといって能力が衰えるわけではなく、「あるものとあるものとのあいだにつながりを感じる能力」は30歳を超えた時から飛躍的に伸びる、という話は生きる気力がわくし、まだまだ勉強しようという気にもなるし、とにかく非常に素晴らしい。
脳の性質を知ることで、ちょっとした生活・仕事のハウツー的な知識も得られる。以下、ほぼ引用。
文庫版の追加対談にもドキッとすることが書かれていた。
糸井: ほんとうにすべての可能性を考えながら生きていたら、きっと発狂しちゃいますよね。だから「わかっている範囲」を中心に暮らしているわけですけど、世界が「わかっている範囲」でしかないと思うのは、やはり傲慢だと思うんです。
池谷: それはまさに科学者が忘れてはいけないことのひとつです。(中略)どんなものでもそうなのですが、システムは階層的になっていて、その階層ごとに真実があって、しかもそれが相互に影響を与えているんです...