2019-10-19

知れば知るほど 行司・呼出・床山, 「相撲」編集部 (編著)

2019-10-19 読了
ベースボール・マガジン社

日本相撲協会に所属する、裏方の、行司、呼出し、床山の仕事に焦点をあてた本。その仕事内容の多様さゆえか、行司のページ数が非常に多い。取組の判定、場内アナウンス、番付表などの相撲字書き、などは知っていたが、巡業でも先に巡業地に乗り込んで、関係者の宿割りやバス割(誰がどのバスに乗るか)を行ったり、所属する相撲部屋の雑用などもされているそうで、非常に大変な仕事だと感心する。

呼出しもいろいろ仕事はあり、土俵を作ることから始まり(土俵築)、場所中の土俵の維持(掃除)、土俵回りの雑用(座布団を渡したり、水を渡したり)、太鼓をたたいたり。

床山は、書かれているのはほぼ、髪を結うこと、のみ。

それぞれの仕事で使う道具・材料を作っている会社というか職人も取り上げられている。行司の装束、草履、呼出しの裁着袴(たっつけばかま)、太鼓、床山が使うつげ櫛、びんつけ油。それぞれほとんど家族経営というか、職人仕事で成り立っているらしい。将来は大丈夫かと心配になってしまう。

2019-10-16

大相撲の道具ばなし, 坂本俊夫

2019-10-16 (?) 読了
現代書館

相撲にまつわる「道具」の蘊蓄話がいろいろ。道具と言っても、国技館のことも出てくる。

稽古廻しは相撲協会の事務所で売っている、だとか、面白いネタ多数。

2019-10-14

面白いとは何か? 面白く生きるには?, 森博嗣

2019-10-14 読了
ワニブックスPLUS新書

なにか、読むとスッとする。よくぞ言ってくれました、という感じか。
自分なりにまとめると、「面白さ」とは、他人から与えられるものは大したことは無く、自分で見つけるものが本物だ、ということ。

「孤独」が悪いもののように思わされている風潮へのコメントも全く同感だ。
なぜかマスコミは、「反孤独」的なプロパガンダを続けている。田舎や下町の人情などを大袈裟に美化し、人々の絆を必要以上に強調している。もちろん、そういったものには良い面もある。しかし、それはすでに本流ではない。むしろ今や貴重になり、マイナになり、滅びかけているからこそ、マスコミが取り上げているのだ。

「面白いこと」に出会ったときに、それを一般化し、抽象化すると、他で応用がきくことがある、というのも面白い。慣れたらできるようになる、とも仰るが、これはこれである種の能力が必要な気がする。

2019-10-01

必ずくる震災で日本を終わらせないために。, 福和伸夫

2019-10-01 読了
時事通信社

非常に多くの示唆に富む本。語り口調で書かれているので、割と厚い本だがすぐに読める。
  • 多くの企業などがBCPをつくっているが、周り(周辺環境、自治体、取引先、従業員、等々)も被災しているかもしれない、ということをどこまで想定しているか。
  • 市町村など地方自治体の場合、隣接する他自治体との連携は考慮されているか。
いつかは必ずくる大地震などに備えるといっても、なかなか実感がわかないが、想像力を働かせて、常日頃から意識し、対策を考えておくことが重要。

著者は建築学が専門で、自分は耐震設計などについては良く知らないので、「ベースシア係数」「地域係数」「振動特性係数」などなど、すごい考え方だなと思ってしまう。確かに、数値シミュレーションで実際に揺らせてみて、など、個別の案件でいちいちやるのは難しいのだろうが。

2019-08-18

χの悲劇, 森博嗣

2019-08-18 読了
講談社文庫

島田さんが主人公。
シリーズをまたいだメタ・ストーリーが進む。時間もだいぶ進んだ感じ。次作も楽しみ。

解説が、非常にためになる、というか、これが解説だ。

2019-07-28

しろくまジローはすもうとり, ななもりさちこ

福音館書店
2019-07-28 読了

いうまでもなく子供向けの物語である。出版社のサイトによると、小学中学年向けの本。しかし、私が相撲好きということを差し引いても、良い本だ。

しろくまが人間の力士に変身するという設定は奇抜だが、相撲部屋での稽古や生活、出稽古、本場所の取組などなど、ストーリーも面白いし、泣ける場面もある。

作者はかなりの相撲マニアに違いない。相撲部屋での食事は一日2食だとか、夜に「あんみつ稽古」に外へ出て行ったりするとか、関取(十両以上)にならないと大銀杏を結ってはいけないとか。