2010-08-08

さらば財務省!, 高橋洋一

講談社
2010-08-08 読了

著者がお役所勤めで経験してきたことのエッセイ的回顧録?

こんな官僚もいるのか、という思いがする。

5年続いた小泉内閣でも、行政改革はあれだけしかできなかった。それすら巻き戻されようとしている。もはや手遅れ感すらある。いくら財政が健全化できたとしても、なんのため(誰のため)なのかという気がする。

2010-08-03

金融機関のカモにならない! おカネの練習問題50, 吉本佳生

光文社
2010-08-03 読了

さすがにこの著者の本は情報量が多い。確率の問題などまであり、簡単に引っかけられてしまうことがよく分かった。金融機関の言うことには、いくら注意してもしすぎることはない。

引っかかる点もある。例えば、リバランスに関して。通常、良心的な本と思われるものでも、リバランスを勧めている。しかし、この本では、損失を抑えるためには、価格の下落したものを(一部)売却するのがよい、と、正反対のことを言っている。確かに筋は通っているが、長期的に見た場合、価値が上がると思って購入しているものの値段が下がったときには、ナンピンのチャンスと思ってしまう。売却して損失を確定させることは個人には難しい。短期的に決算する必要のある金融機関と対応法が違う場合もあるのではないかと思う。

2010-08-01

東京島, 桐野夏生

新潮文庫
2010-08-01 読了

やや非現実的な設定から話が展開する。しかしその設定の中では、それぞれの人物の感情などに従って、割と合理的と思える展開を見せる。

単純なハッピーエンドでもバッドエンドでもないところは良い。

2010-07-31

無駄学, 西成活裕

新潮社
2010-07-30 読了

このタイトルをはじめに見た時、「渋滞学」の著者が、まったく畑違いの分野の本を書いているのかと思ったが、本書を読み進めるうちに、その共通性に納得した。

トヨタ自動車の「カンバン方式」の解説や、山田日登志氏によるムダ取りの実例を検証する部分が圧巻。

無駄を定義するには『目的』と『期間』を明確にすることが欠かせない

最後の章は、経済成長至上主義に疑問を提起している。たしかに成長が前提になっているというのは、持続性という観点からは相容れないように思われる。とにかくインフレを進めて、名目の成長を数字上得るのが重要なのだろうか。

「無駄」という意味では、小泉政権でせっかく進んだ郵政民営化を、民主党政権下で、たいして国民の支持も得ていない国民新党のゴリ押しで、再国営化がすすめられるなど、まさに無駄以外の何ものでもない。このような政治の話はツッコミどころ満載だがあえてこの本では取り上げなかったのだろう。

2010-07-24

御嶽山 -静かなる活火山, 木股文昭

信濃毎日新聞社
2010-07-24 読了

1979年の噴火前後からこの火山の研究を通して、火山と、その地域で暮らす人々と関わってきた筆者の、時に熱く、時に優しい火山研究・防災・行政への考えが述べられている。

個人的には第6章の山麓自治体について書かれたものが興味深かった。国も地方も財政難に喘いでおり、十分な防災対策・研究にあてる予算がない状況。私も、国民の命をまもるべき国が防災関連予算をどんどん削っていて良いのか、との危機感がある。その一方で、豊かな自然にはあこがれを感じる。

2010-06-30

理系のための研究生活ガイド 第2版, 坪田一男

講談社ブルーバックス
2010-06-30? 読了

iTune までも研究生活に役立てるなど、とても面白い。

そのような細かいツールの話だけでなく、大学での研究室の選び方や研究費の獲得についてなど、参考になるものもならないものも、いろいろ情報がある。この著者は慶応大学医学部で10人規模の研究チームを率いていて、年間数億円の研究費を集めているという。さすがにここまでできる研究者はそう多くはないだろう。

学会発表に投稿したら、その発表までに論文を書いて投稿せよ、というアドバイスは非常に身にしみる。

2010-06-23

はやぶさ帰還

2003年に打ち上げられた探査機はやぶさが6/13に帰還しました。



戻ってくるタイミングで、こんな映像を撮影するための計画まであったとはすごい。



計画・実施に携わったすべての人に敬意を表します。